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はむつなブログ

日々感じたこと、考えたことなど書いていきたいです。

あの乙女は絶滅したのか。

少女漫画が好きだった。

インターネットも無い時代。小学生の頃。

りぼん、ちゃお、なかよし。

当時連載中の人気のある漫画が好きだった。夢中だった。

しかしやや古い少女漫画も好きだった。

古臭いコミック。

 

今なお心に刻みつけられた印象的なシーンがある。

 

クリスマスやバレンタイン。

片思いの男の子にセーターを編む乙女。

不器用ながらも、うっとりカレのことを考えながら。

 

そんな乙女がカレの背格好に似ている別の男に肩幅を測らせてもらう。

クラスメイトやアルバイト先の喫茶店のセンパイに。

メジャーを持っていたり、時に自分の手を広げ「このくらいかな」と。

それを偶然目撃したカレ。

楽しそうな二人に嫉妬するカレ。

乙女につらく当たるカレ。

傷付く乙女。涙する乙女。

誤解が解け一件落着。

不格好なセーターを渡す乙女。

顔を赤らめ照れる二人。

 

あれは一体何だったのだろうか。

ホントにあれは何だったのだろうか。

 

そもそも何故セーターを編むのか。

そして何故編めるのか。

けっこうな労力である。

当時の乙女は器用だったのか。そしてヒマだったのか。

手編みのセーターを渡すことを恥ずかしいと思わなかったのか。

手編みのセーターを着たカレを想像して幻滅しないのか。

もらった方はどんな顔して喜べばいいのか。本当にうれしいのか。

ウワッと思わないのか。ひかないのか。当時はそうなのか。

 

漫画の世界の話とはいえ現実世界でも実在したはずである。

2017年現在、そんな乙女はまだいるのだろうか。

絶滅したのか。絶滅していないのか。

 

カレのためにセーターを編む乙女のことではない。

 

肩幅を測らせてもらう乙女のことである。

 

あのシーンが載った漫画を集めたい。

わたしはあのシーンがとにかく大好きなのである。

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