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はむつなブログ

日々感じたこと、考えたことなど書いていきたいです。

口に出せない疑問

ユダヤ人の迫害について初めて学ぶのは小学校高学年くらいか。
手塚治虫の漫画や映画でも目にしていた。

アウシュビッツ。有刺鉄線。整列した軍人。縦じまの上下を着たユダヤ人。なきがら。白黒だから余計に暗く悲しく、そして怖かった。大人になった今、子供の頃よりはるかに見るのが辛い。
私は中学の頃、社会の授業で学び、ユダヤ人たちがかわいそうでならなかった。命がけの国外逃亡、隠し部屋をつきとめられ収容所へ連行される。わたしはナチスを、ヒトラーを憎んだ。ジンシュサベツはあってはならない、なぜつみなき人々があのように殺されなければならないのか。子供心にイキドオリを感じていた。私は心からナゲキながら、疑問を抱いていた。それはまさしく、まぎれもなく、純粋なギモンだった。聞いてはいけないような気がして誰にも聞けなかった。「何を言っているの?」と馬鹿にされそうで口に出せなかった。


なぜ「私はユダヤ人ではありません。」と言わないのか。

(何を言っているの?)



もうひとつ、同じ頃。

「ホモ、ゲイ。あいつはエイズだ。」それはなぜなのか。

(何を言っているの?)


この感覚。口に出せない疑問。


誰にも聞けなかった。子供だった。
ちゃんとした子供だった。

インターネットが普及するのはまだまだ先だ。